完璧上司は激甘主義!?
ありがたいことに市場ではキティちゃん関連のグッズで溢れている。
そうなると自然と日用品など、なんでも揃えたくなってしまい、一人暮らしということもあって気付けば部屋の中には、キティちゃんグッズで溢れていた。

私の部屋を隅々まで掃除してくれた南課長なら、私がキティちゃん好きだって気付いて当たり前だと思う。
かと言って、こうやってわざわざ個人的にお土産を買ってきてくれるのはどうして……?
私は南課長にとって、ただの部下でしかないはずでしょ?
なのにどうして?

考えれば考えるほど胸が苦しくて仕方ない。
一方通行な気持ちを抱えていると自覚している以上、こんな中途半端な優しさは返って苦しいだけ――……。

でも中途半端な優しさをくれるのは、南課長は私の気持ちを知らないからなんだ。

「気に入ったか?……それとも既に同じものを持っていたか?」

また勘違いしそうになる言葉を聞いた瞬間、さっきまで言いたくても言えずにいた言葉達が、決壊したダムのように一気に溢れてきてしまった。
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