完璧上司は激甘主義!?
「こちらは高畑ミミデザイナーの新作ドレスの、展示会場となっております」

次に案内されたのは、今やファッション業界でカリスマ的存在である高畑ミミのブースだった。

「やはり一番人気ですね」

「そうですね。おかげさまで」

広い会場内には、各方面の企業が参加しているが、高畑ミミのブースには沢山の人で溢れていた。

「こうやって展示会に参加して頂けるのも初なので。……しかし新作ドレスの契約……となると、なかなか大変ですよね」

「そうですね」

同業者なら誰だって分かる。
今や花嫁が一番着たいドレスランキングでは、上位を占めている。それくらい人気なのだ。
斬新なデザインで、同じデサインのものは一切作らないというプレミアム感もあるのだろう。
そしてなにより、花嫁の間では高畑ミミデザインのドレスを着て式を挙げれば、一生幸せな結婚生活が送れるというジンクスがあるとか。
それがまた彼女のドレスの人気を高めている一因なのだと思う。

「一点でもいいから我が社にも欲しいのですが……なにせ高畑ミミの素性も分からないですからね」

「えぇ」
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