完璧上司は激甘主義!?
「今日はさ、とことん飲もうね。付き合うし」

そう言って未希は缶ビールを差し出す。

「ありがとう」

嬉しくなりつつもビールを受け取り、ふたりで乾杯をする。

失恋してしまった。
そうなることは、告白する前から分かっていたことだったけれど、実際に失恋してしまうと悲しくて寂しくて、辛くて堪らなかった。
それでも私なりのプライドを発揮し、月曜日には今まで通り南課長に接した。
それからも一切弱さを見せないようにしている。

確かに失恋はしちゃったけれど、それを理由に仕事まで疎かにしたくはなかった。
好きにはなってもらえなかったけれど、せめて南課長にとって私はいい部下でいたいと思うし、思われたかったから。

そんな私の気持ちを神様は察してくれたのか、チャンスを与えてくれた。
私と斗真達四人にとって初めて企画の仕事を与えられたのだ。

「だけど麻帆は偉いよ。同じ職場の人に失恋したっていうのに、ちゃんと仕事をこなしているんだから」

「えー?別に偉くなんてないよ」

「ううん、充分偉いよ。ね?斗真」

「あぁ」

いつの間にか斗真はソファーから頭を起こし、私を見つめていた。

「俺も偉いと思うぜ?最近ますます仕事頑張ってるじゃん?」

「斗真……」
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