完璧上司は激甘主義!?
「嬉しかったです。でも大高さんとは恋愛できません。……ごめんなさい」

ゆっくりと頭を下げた。
そしてそのまま言葉を続ける。

「……でも私、大高さんとは仕事がしたいんです。こんなのズルイかもしれません。……でも私の夢を叶えるためには大高さんの力が必要なんです。……力を貸して頂けないでしょうか?」

最後の方は声が小さくなってしまった。
答えを聞くのが怖かったから――。
もしかしたら断られてしまうかもしれない。私とは一緒に仕事をしたくないと思われてしまうかもしれない。
そう思うと、怖くて顔が上げられなかった。

「新さん……顔を上げて頂けませんか?」

だけどやっぱり大高さんの声は優しくて、顔を上げれば目尻に皺を作っては微笑んでいた。

「もしかして新さんは、僕のことを勘違いなさっておりませんか?」

「――え?」

「振られた腹いせに嫌がらせをするような男に見られてませんか?」

困ったように眉をハの字に下げる大高さんに、慌てて答えた。

「いっ、いいえ!そんなことはっ……!」

「だったら頭を下げたりしないで下さい。……言いましたよね?新さんの企画に是非参加したいと。力になりたいと。その気持ちは今も変わっていませんよ」

「大高さん……」



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