完璧上司は激甘主義!?
潔癖上司とラブラブする方法
南課長……もとい篤人さんと付き合い始めて数ヵ月。
毎日防寒着がないと会社に行けないほど寒い日々。
そんな寒い日々の中でも、大好きな彼とラブラブな私は寒さなど感じていないのかもしれない。……と思われてもおかしくないけど!
世の中、それほど私に優しくできているわけではない。


「麻帆……これは一体どういうことだ?」

「いや、これはですね。そのー……」

週末の金曜日。
つまり花の金曜日。
世に勤めるサラリーマンやOL達は、今日ばかりは明日の心配をすることなく飲みに行く人が多い中、私はというと家でのんびりと過ごそうと思い、すっかり常連客になりつつある近所のスーパーで、ビールと値引きされた惣菜片手にルンルン気分で帰宅したものの……。
なぜか部屋の電気が点いていた。
その瞬間、嫌な予感が頭をよぎる。……いや、よぎったというか確信に変わったと言った方がいいかもしれない。

篤人さんは木曜日から明日まで出張の予定だった。
だからすっかり気の抜けた生活、つまりズボラな生活を送っていた。
おかげで私の部屋は散らかり放題。
でも篤人さんが帰ってくるのは明日だし。朝早く起きて掃除すればいいやって考えだった。
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