LOVEPAIN⑤
「あ、あの、大丈夫ですか?」
ゆっくりと、佐藤雲雀に近付いて行く
こちらをジッと見てくるその目が、怖い
「ふざけんなよっ」
思い切り壁を蹴るその音に、
体が震えた
八つ当たりで壁を蹴ったみたい
私にではなくて、
コウ君に対してまだ腹が立っているみたい
「なぁ、AV女優。
今、すげーむしゃくしゃするから、
ヤらせろよ」
「は?」
この人、何を言い出すのだろうか?
私が戸惑っていると、
手首を強い力で突然掴まれた
「痛いっ」
それは、爪が刺さるんじゃないかって力で、
その手を振りほどこうとするけど無理で
「イラつかせんなよ」
佐藤雲雀は私を引きずるように引っ張ると、
すぐ近くの開けっ放しの空室へと私を連れて行く