涙の色
朝食を済ませると彼は着替えた。
彼女は外で待っていた。
彼女の服を買い、二人は小さな店に入った。
猫しか入らないようなビルとビルの隙間を抜けて見える、鮮やかに装飾された看板。
今はその鮮やかさも鈍くなっている。
二人の場所。
二人は立ち止まった。
入ってすぐ見える陳列棚。
そこにあったもの。
それはもうなかった。
二人は店内を見渡した。
だいぶ変わっている。
二人はそれを探した。
彼女が彼の手を握った。
奥の方に引かれ、古い陳列棚の前で止まった。
七色に輝いているもの。
ホコリをかぶりながらもそれは二人の前で輝いている。
ここから始まった。
二人の間に七色の橋をかけたもの。
二人はそれを買い、家に帰った。
そしてそれを部屋の一番目立つ所に置いた。
それは真っ白だった部屋に浮かび、二人にそそがれた。
それから部屋は鮮やかさに満ちていた。
二人とも好きな色を好きな場所に飾り付け、以前の面影は二人の記憶の底に沈んでいった。
彼女は外で待っていた。
彼女の服を買い、二人は小さな店に入った。
猫しか入らないようなビルとビルの隙間を抜けて見える、鮮やかに装飾された看板。
今はその鮮やかさも鈍くなっている。
二人の場所。
二人は立ち止まった。
入ってすぐ見える陳列棚。
そこにあったもの。
それはもうなかった。
二人は店内を見渡した。
だいぶ変わっている。
二人はそれを探した。
彼女が彼の手を握った。
奥の方に引かれ、古い陳列棚の前で止まった。
七色に輝いているもの。
ホコリをかぶりながらもそれは二人の前で輝いている。
ここから始まった。
二人の間に七色の橋をかけたもの。
二人はそれを買い、家に帰った。
そしてそれを部屋の一番目立つ所に置いた。
それは真っ白だった部屋に浮かび、二人にそそがれた。
それから部屋は鮮やかさに満ちていた。
二人とも好きな色を好きな場所に飾り付け、以前の面影は二人の記憶の底に沈んでいった。