【完】私なりの愛のカタチ。
「…は、な…?」
そう呼ばれズキッと胸が痛む。
「…そ、そうだよ…圭吾…」
私は、お姉ちゃんになりすました。
「…何してんの?圭ち…圭吾…!
なんで殴られ続けるの…よ」
私は出来るだけお姉ちゃんに近づけた話し方をした。
でも…全然似てなくて。
似ているのは声だけで。
しっかり者のお姉ちゃんと
弱虫な私。
オドオドしてる私とは違って
お姉ちゃんは堂々としてた。
そう考えるとだんだんと悲しくなる…
「…は、な…なんで泣くんだよ」
そう言って圭ちゃんは私の頬を触る。