妖とわたしの時間
「あやと様、どうしますか?」

木の陰から、ひよりを見て、話す者が。

「・・・。」

少年は、腕を組んでひよりを見つめる。

「あやと様・・・?」



「おや?こんなところに人間が・・・。どこから、来たんだい?」

「・・・。」

わたしは、かすんだ瞳で話しかけた見知らぬ人を見つめる。

「誰・・・?」

「誰とは失礼な人間だ。まさか、こんなところに迷いこむとは・・・。」

わたしに声をかけた人はあごに手をあてる。

「・・・っ・・・あれっ?」

身体に重たさを感じていたわたしの身体は急に軽くなった。

「あれ?あれ?」

わたしは、立ち上がる。
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