甘い甘い誘惑
「優里、これ、食べる?」

と言って、パスタをフォークに巻いて、
私の口元に持ってくる。


私が、要のフォークを持とうとすると、

「はい、ア~ンして。」

「…、分かった。」

と言い、少し恥ずかしいが、口を開ける。


「美味し。」

「じゃあ、優里のハンバーグ、ちょうだい。」

一口サイズに切って、口元に持ってくと、

『パクっ』


「そっちのも美味しい。」


二人で、完食し、店を出た。


元来た道を走らせる。


助手席側に海が、見えてきた。


「綺麗!」

海が見えなくなるまで、眺めていた。
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