甘い甘い誘惑
すぐに店員さんを呼んで、彼が、注文してくれた。


店員がいなくなってすぐに、唐突に、

「優里ちゃん、
いっつもパンは、キャラメルクリームパン
しか買わないよね?」

「っ、えっ?」

予想外の内容に驚く。


『恥ずかしい。でも、私の買う物、
覚えてくれてたんだ。』

少し、嬉かった。


「それも、いっつも、2個」

「初めて食べたら、病みつきになって…。」

「そうなんだ。俺も、あれ、オススメ!」

笑顔で王子様は言った。


「毎週、必ず、金曜日来るよね?」

『それは、もう、王子様が、
バイトしているだから』

心の中で呟いた。





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