甘い甘い誘惑
ショッピングモールを出て、前のベンチに
要は腰かける。


私も、隣に座った。


すると、要さんは、

「ごめんな?さっきは、嫌な思いさせて」

と悲しそうな顔をして、私の方を見た。


「でも、俺、優里とは本気で
付き合いたいんだ。
それを分かって欲しい。」

と真剣な顔で話す。


真剣な顔に、つい

「分かった。」

と答えながらも、内心はモヤモヤした気持ちの
ままだった。


『そんなこと言って、
私とも遊びなんじゃないかな。
こんなかっこいい人が、本気な訳ないよね。』

とブルーな気持ちになった。
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