一途な彼は俺様モンスター
お兄ちゃんは、すごく心配性。

もう18歳になるというのに、今だに門限があるし、庭の花をいじることさえも、今みたいにお兄ちゃんが監視してる。


まぁ、私が子供ときから体が弱く、よく病気やケガをしていたこともあり、

お兄ちゃんは親の立場になって、こうやって心配してくれているのは、私だってわかってる…




「お前の好きなお菓子買ってあるけど、いる?今日は食べられそうか?」

「じゃあ、少しだけもらう」


お兄ちゃんは、棚からお菓子の袋を出した。



私は体が弱いだけじゃなく、食欲も普通よりもかなり少ない。

1日1食半くらいだし、調子が良くても2食弱が限界だ。

たまに食べ過ぎると嘔吐したり、時にはなぜだか吐血するとこともあった。





「ゆっくり食べろよ」

「うん…いただきまーす」


温かい紅茶を一口飲み、お菓子に手を付けた。




「うまいか?」

「うん。やっぱりこのクッキー美味しいな」

「お前は甘等だな」

「お兄ちゃんは、甘いのダメだもんね」

「ああ。苦手だ」
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