大っ嫌いなアイツに恋をした。
「うるさいな〜もうちょっと……」
……え?
待てよ……お父さんじゃない!?
寝返りを打ってドアに目をやるとそこには…!
「たっ、橘!?」
「何ビビってんだよ、さっさと起きろ」
なぜか私の部屋に橘がいました。
おかしい、お父さんが男の子を家にあげたりしないのに!
「か、勝手に入って来ないでよね!?へ、変態っ!」
布団を頭まで被って顔を隠すと橘の不機嫌な声が聞こえてくる。
「お前がそういう態度ならこっちも手加減しねぇから」
そんな声が聞こえたあと、ベッドが軋む音がした。