大っ嫌いなアイツに恋をした。



「てか、何で橘があたしの部屋にいるのよ!まさか不法侵…」



「ばっ、違げーわ!ちゃんとお前のお父さんにお許しをもらって入ってるわアホ」



お、お父さんからのお許し!?

嘘でしょ…どんな風の吹き回し……



「とにかく出かけんぞ、さっさと着替えろ」



「……は?」




出かけんぞ、着替えろってそんないきなり…



「何、着替え手伝ってほしい?」



「……は!?」



橘はニヤリと笑ってあたしのパジャマのボタンに手をかける。



「へ、変態っ!り、リビングで待ってて!!」



無理やり部屋から追い出すと慌てて着替えを始めた。


本当、何なのよいきなり!

出かけんぞ……って


まさか……で、デート!?





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