大っ嫌いなアイツに恋をした。



ほ、奉仕って…



「あ、あんたが勝手に手伝ってきたんじゃない!あたしは別に助けなんて頼んでない!!」



それに、奉仕って……

大げさすぎるでしょ。

たかがプリントを分ける作業なのに。



プイッと顔をそらすと、橘はムキになって言う。


「そんでも、俺がお前ために手伝ったのは事実だろ。」



「……確かに橘には感謝してるけど……」


コイツにボランティア精神というものはないのかっ!!


何も言えないあたしに、橘はフッと笑う。



「あ〜!!もう、何よっ!なんか奢ればいいんでしょ!?何?食堂のラーメンでいい!?」



何で橘なんかに〜〜!!




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