私と彼と――恋愛小説。
「じゃあ、大まかに流れだけ説明します。サイトでの小説は、noxの創刊に合わせて完結します。サイト上で改めてnoxで短編を連載する事を告知してくれるそうです」


「ファン全員にnoxが宣伝されるわけですね…それってもの凄い宣伝効果ですね」


「それから半月後には、サイト側が版元ー出版は当社で書籍版が発売されます。それからまた半月後、noxの次月号発売のタイミングで映画の制作発表になる予定です」


「良い事ばっかりじゃないですか。何だか恐いぐらいですよね…」


「そうだな、確かにうちには追い風でしかない。けれどその追い風に乗れるかどうかだ。頼んだよみんな、これでコケたら笑い者だ」


編集長の強い口調に、全員が緊張しながら「ハイ!」と応えた。


「言うねぇ加奈子。そこそこ美人だって?」


「編集長…怒りますよ。それ以上からかうと」


「いや。実際、結構なもんだったぞ。で、この後の予定は?」


「営業と文芸とコミック回って、打合せです」


「悪いね…とにかく頼んだよ」
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