誘惑~初めての男は彼氏の父~
 ・・・。


 「あれっ。今度は早かったね」


 三十分くらいでお風呂を出て、待ち合わせのロビーへと移動し、ソファーに座っていた私。


 佑典はそれから十分くらいしてから現れた。


 「うん。夕方は長風呂しちゃったから。今回は短縮バージョンで」


 「そっか。じゃ早くログハウスに戻って飲もう」


 ホテルの外に出た。


 来る時は逆だったため気が付かなかったけど、帰り道は私たちの行く手にまるでアーチのように天の川が横たわっていた。


 「月のない夜だったら、もっとはっきり見えたんだけどね」


 佑典が残念そうにつぶやく。


 「でもこれで十分。札幌じゃ天の川どころか、三等星くらいまでしか見えないし。ここはまるでプラネタリウム」


 私は再度、深呼吸をした。


 そして先ほどのように、手を繋いでログハウスへと二人で星空の下を歩き始めた。
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