誘惑~初めての男は彼氏の父~
「・・・」
そういえば中学生の頃、佑典の好きだった女の子が、実は和仁さん目当てでショックを受けた・・・って話を聞いたことがある。
幼稚園、小学校、中学校・・・歴代の授業参観の際、和仁さん以外の保護者は大部分がお母さんで。
授業参観日のたびに他のお母さんたちは大騒ぎ。
子供の授業そっちのけで、和仁さんをチラ見したりしてざわついていたという伝説も。
他の子のお父さんよりずっと若くて、魅力的な父親を持ってしまった佑典の苦悩は、私になど想像もつかない。
比べられることは日常茶飯事。
父親が著名な写真家ということもあり、カメラはやらないのか、後を継がないのか・・・と頻繁に質問攻めに遭ってうんざりしたという。
そんな和仁さんは、佑典にとっては父親というよりも・・・競う相手。
同じ土俵では到底かなわないので、佑典は武器を楽器に変えて独自路線を歩んだ。
そして私のこと。
子供の頃から絶えず、自分の世界というものを和仁さんに侵食され続けてきた佑典は、私のことに関して非常にナーバスになっていた。
「東南アジア行きを決意した真の理由の一つは、それなんだ」
「え?」
「理恵を父さんから遠ざけたかった」
そういえば中学生の頃、佑典の好きだった女の子が、実は和仁さん目当てでショックを受けた・・・って話を聞いたことがある。
幼稚園、小学校、中学校・・・歴代の授業参観の際、和仁さん以外の保護者は大部分がお母さんで。
授業参観日のたびに他のお母さんたちは大騒ぎ。
子供の授業そっちのけで、和仁さんをチラ見したりしてざわついていたという伝説も。
他の子のお父さんよりずっと若くて、魅力的な父親を持ってしまった佑典の苦悩は、私になど想像もつかない。
比べられることは日常茶飯事。
父親が著名な写真家ということもあり、カメラはやらないのか、後を継がないのか・・・と頻繁に質問攻めに遭ってうんざりしたという。
そんな和仁さんは、佑典にとっては父親というよりも・・・競う相手。
同じ土俵では到底かなわないので、佑典は武器を楽器に変えて独自路線を歩んだ。
そして私のこと。
子供の頃から絶えず、自分の世界というものを和仁さんに侵食され続けてきた佑典は、私のことに関して非常にナーバスになっていた。
「東南アジア行きを決意した真の理由の一つは、それなんだ」
「え?」
「理恵を父さんから遠ざけたかった」