誘惑~初めての男は彼氏の父~
「やだぁ。お父さまったら。怖ーい」
内村さんは酔った勢いもあり、平然としたままだ。
「オーケストラ部ではみんな知ってるんですよ。佑典さんの彼女は援助交際してるって。しかもそれら相手の中の一人が、お父さまなんだって」
「内村、そんな根拠のない話、やめろって」
佑典は焦って、和仁さんの前から内村さんを遠ざけようとしたものの。
放たれた言葉は、もう取り返しがつかなかった。
「援助交際。僕が?」
和仁さんには予期せぬ展開だろうけど、依然として動揺の色を見せず笑みすら浮かべていた。
「金で買うほど、女に不自由したことはないと思うけど?」
「噂になってるんですから。みんな言ってるんですよ・・・。佑典さんがかわいそうだって。親と恋人に裏切られ続けているなんて、あり得ない話じゃないですか」
「内村。くだらない噂を蒸し返すなって」
・・・以前オーケストラ部内で、私が援助交際しているって噂が広まったことがあった。
他ならぬ佑典が噂をはねのけたこともあり、徐々にみんなの記憶から消えていったのだと信じていた。
だけど真相は、ちょっと違っていたみたい。
佑典は私に決してその話をせず、私の周りの人たちも気を遣って話題を伏せていただけで。
私の存在を面白く思わない人たちは、その頃のままに私を貶める中傷を陰で口にし続けていたのだった。
内村さんは酔った勢いもあり、平然としたままだ。
「オーケストラ部ではみんな知ってるんですよ。佑典さんの彼女は援助交際してるって。しかもそれら相手の中の一人が、お父さまなんだって」
「内村、そんな根拠のない話、やめろって」
佑典は焦って、和仁さんの前から内村さんを遠ざけようとしたものの。
放たれた言葉は、もう取り返しがつかなかった。
「援助交際。僕が?」
和仁さんには予期せぬ展開だろうけど、依然として動揺の色を見せず笑みすら浮かべていた。
「金で買うほど、女に不自由したことはないと思うけど?」
「噂になってるんですから。みんな言ってるんですよ・・・。佑典さんがかわいそうだって。親と恋人に裏切られ続けているなんて、あり得ない話じゃないですか」
「内村。くだらない噂を蒸し返すなって」
・・・以前オーケストラ部内で、私が援助交際しているって噂が広まったことがあった。
他ならぬ佑典が噂をはねのけたこともあり、徐々にみんなの記憶から消えていったのだと信じていた。
だけど真相は、ちょっと違っていたみたい。
佑典は私に決してその話をせず、私の周りの人たちも気を遣って話題を伏せていただけで。
私の存在を面白く思わない人たちは、その頃のままに私を貶める中傷を陰で口にし続けていたのだった。