誘惑~初めての男は彼氏の父~
 「・・・」


 家を飛び出して、高級住宅街が建ち並ぶ道路をしばらく走ると。


 目の前にガードレールが迫ってきた。


 その先には崖。


 標高が高くて見晴らしが良い、丘の上の住宅街なので、所々に崖が存在している。


 いっそのこと、あそこから飛び下りてしまいたい。


 そうすれば何もかもがリセットされるような気がした。


 「理恵!」


 追いかけてきた誰かが私の手首を掴み、そのまま引き寄せ抱きしめた。
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