大神さんと狼くん
教室に入ると朝練終わりの麻朱が
「おっはよ〜!!」といって私の席まで
やってきた。
私の席は窓側の一番後ろ。
最近席替えしてここになった。
ちなみに麻朱は廊下側の一番前。
見事に端と端になってしまった。
「おはよう。」と返すと笑顔になる麻朱。
その笑顔はもう、どんな疲れも嫌なことも吹き飛んでしまうほど眩しい。
そんな麻朱に
「私にも、恋できるかなぁ…?」
と聞くと優しく笑って
「恋はしようとしてできるものじゃないんだよ。」
と言った。
「…どういうこと?」
「恋はね、いつの間にか知らず知らずの内にしているものよ。その恋に気付くかは、自分に素直になるかならないかね。」