大神さんと狼くん
「真尋さん、洸…聞いてくれますか…?」
2人は頷き近くにあった椅子に腰をかけた。
「私の…私の両親が亡くなった日のことです。その日は遠足で帰るのが何時もよりも早い予定だったので、家族3人で外食に行こうという話になったんです。
…私の父は刑事でした。一週間程前に大きな山が片付いたとかで…2日間有給を取ったそうです。
私は久しぶりの外食、ということもありとてもワクワクした気持ちで帰路につきました。
ーーーー玄関を開けて“ただいま”と言いましたが返事はありませんでした。
2階のリビングへ行くために階段を上っていると、足元に濡れたような違和感がありました。
足元を見ると……床に赤い液体が……。
リビングのドアを開けると…そこには腹部に包丁が刺さった母親が。それをみて、赤い液体が血だということに気付きました。
そして窓際には…首を吊った父親がいました。」