大神さんと狼くん
「カウンセリングを受けましたが、あまり効果はなく…小学校5年生でこっちの方に来たんです。
環境が変われば心も変わるだろうって。確かに、変わったと思います。でも…人を信用することができなくて。そんな時に出会ったのが、真尋さんでした。真尋さんのお陰で、信じてみようって気持ちになれました。ーーーそしてある日、杏海さんが働いている施設を紹介してくれて、今に至ります。……これが私の本当の過去です。」
話し終えると真尋さんが優しく抱きしめてくれた。
すると目から涙が溢れて……
「最近……いや…この時期になると、夢を見るんです。……両親が亡くなった日のことを…また大事な人がいなくなっちゃうんじゃないかって…不安で…」
すると真尋さんは距離をとって
「茉昼…私はいなくならないよ。」と。
「俺も。茉昼を1人にはしない。約束する。」
「私や洸くんだけじゃないよ。翔も、莉音も、麻朱ちゃんも…。みんなみんな、茉昼をおいていなくならないよ。」