JOKER
『黙れ、裏切り者』


高城の右腕の男は、そんな言葉をあたしに投げつけた。


それは、あたしが柳田組に報告した人間だと思ったから、か。


ホント、いい迷惑だ。


「銀司のせいで、あたしはこんな怪我までさせられたってこと」


あたしは意味あり気に、言う。


「、、、悪かったな」


銀司は、ぶっきら棒に言う。


「本当に、悪いと思ってる?」

「あぁ。まさか、お前に矛先が向くとは思ってなかった」


その、銀司の言葉に嘘はないだろう。


「なら、、、」


どうする?どう、銀司を使う?


あたしは先ほど、この部屋に居た、奈美のことを思い出す。


彼女は、柳田組の専属の闇医者だ。

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