車内恋愛。
2段階初実車。

ーピッ

カードには知らない名前。



「森川さん。」
「はい!」

あ、女の教官だ!
それに…若い!可愛い!
私がもし男だったら惚れてるよ!?

「担当する榊原です。よろしくね。」
「はい!お願いします!」
「今日から2段階だね。早速、路上出るけど頑張っていきましょう!」
「はい!」

こんな若くて可愛い人がいたんだ…。

2階のロビーの壁には、この教習所に勤めている人の写真や担当業務などが貼られていて、確かに沢山の写真があったけど、まだまだ見たことない教官がいるんだな。って思った。
その中でも1段階で4回も瀬口先生が担当になったのは奇跡なのかな?

まずは車のことなどの説明。
そして、いよいよ路上。

榊原先生はすごく可愛らしくて、話しやすい。
20代後半でもないような、20代前半なのかな?ってほど!

「標識見てね〜。速度。」
「あ、60km!」
「そうそう。けっこう頻繁に速度が変わってるから見てね。」
「はい。」


初の路上教習を終え、所内コースを走る。
すごく安心する。

「はい、今日はここまで!初の路上だったけど、お疲れ様!上手だったよ〜!」
「ありがとうございます!」
「じゃあ、また頑張ってね。」
「はい!ありがとうございました!」


周りの教習車をちらっと見る。
瀬口先生…。


は、見当たらなかった。


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