彼のヒーローヴォイス
「も、もしもし…」
「怜…?」
「う、うん 純一…?」
「あぁ…元気か?」
「うん… 純一は?」
「そんなのわかってるだろ? 今日、オレの姿見たんだろ?」
「え… な、なんで…わかったの?」
「それくらい、怜の姿くらい、すぐに見つけられる…」
「そ、そうなんだ… 純一、頑張ってるね… すごかったよ」
「あぁ、なんとかな…」
「純一…「怜…」」
「あ、なに?純一…」
「あ、いや、なんでも…」
「そう… 純一、仕事がんばってね 応援してるから…」
「あぁ、怜も 大学、がんばれよ…」
「うん、ありがと… じゃぁ、おやすみ」
「おやすみ」
まさか、純一から電話がかかってくるなんて思ってなかったから
電話を切ってからしばらく動けなかった…
でも…元気そうでよかった…
その後、ベッドにもぐっても、なかなか寝付けずようやく眠りについたのは空が白み始めたころだった。