その恋愛は、恋愛ですか?
私は押し黙るしかなかった。
名前をだして、葉子先輩や恋次さんに迷惑をかけるわけにはいかない。
本当は、圭介は葉子先輩のことを知っている。
面識はないけれど、私がちょくちょく、素敵な先輩がいると話をしていたので、きっと覚えていると思う。
それにしてもこんなに怒っている圭介を見たのは始めてかもしれない。
ひょっとしたら、本当に浮気してないってことなのかな?
ちょっと希望がでてきた……かも。
「ほ、本当にケイちゃんの知らない人だから」
「じゃあそれはいいとして、なんで俺だけが浮気を疑われないといけないの?
依子だって昨日はその『俺の知らない奴』のところに泊まってたんだろ? お互い様じゃんか」
「そ、その人は女の人だよ?」
「そんなのわかるもんかよ」
圭介はそう吐き捨てると、苛立ちながら煙草に火をつける。
いつもは換気扇の下で吸ってくれていたから、よっぽど怒っているのが伝わってくる。
彼の言うとおり、私が葉子先輩の名前を出して、なおかつ昨日のカラオケの写真でも見せない限りは疑われても仕方がない。
けど、今の圭介はなんだか怖くって、葉子先輩の名前を出す気にはなれない。
「してないからな、浮気なんて」
「そ、そうだよね。ごめん、変なこと言って。でも最近ケイちゃん、家にいないことが多いから、つい不安になっちゃって」
よかった。
本当によかった。
その言葉が、どれだけ聞きたかったか分からない。
「まあいいや、もうやめようや。こんな話」
ケイちゃんはそう言って、煙草を灰皿に押し付けた。
「そうだね。ほんとにごめんね」
「いや、いいって。俺もちょっと大人げなかった、わりぃ」
もう、疑うのはよそう。
恋次さんや葉子先輩には悪いけれど、お泊りなんてするんじゃなかった。
その日は、久しぶりに彼に抱かれた。
私はいつもにまして声を荒げて彼を悦ばせる。
疲れ果てて眠ってしまった彼の身体に寄り添いながら、私は神様に感謝した。
けれど、私は気づくべきだった。
このとき私の感謝した神が、死神であったことに。
名前をだして、葉子先輩や恋次さんに迷惑をかけるわけにはいかない。
本当は、圭介は葉子先輩のことを知っている。
面識はないけれど、私がちょくちょく、素敵な先輩がいると話をしていたので、きっと覚えていると思う。
それにしてもこんなに怒っている圭介を見たのは始めてかもしれない。
ひょっとしたら、本当に浮気してないってことなのかな?
ちょっと希望がでてきた……かも。
「ほ、本当にケイちゃんの知らない人だから」
「じゃあそれはいいとして、なんで俺だけが浮気を疑われないといけないの?
依子だって昨日はその『俺の知らない奴』のところに泊まってたんだろ? お互い様じゃんか」
「そ、その人は女の人だよ?」
「そんなのわかるもんかよ」
圭介はそう吐き捨てると、苛立ちながら煙草に火をつける。
いつもは換気扇の下で吸ってくれていたから、よっぽど怒っているのが伝わってくる。
彼の言うとおり、私が葉子先輩の名前を出して、なおかつ昨日のカラオケの写真でも見せない限りは疑われても仕方がない。
けど、今の圭介はなんだか怖くって、葉子先輩の名前を出す気にはなれない。
「してないからな、浮気なんて」
「そ、そうだよね。ごめん、変なこと言って。でも最近ケイちゃん、家にいないことが多いから、つい不安になっちゃって」
よかった。
本当によかった。
その言葉が、どれだけ聞きたかったか分からない。
「まあいいや、もうやめようや。こんな話」
ケイちゃんはそう言って、煙草を灰皿に押し付けた。
「そうだね。ほんとにごめんね」
「いや、いいって。俺もちょっと大人げなかった、わりぃ」
もう、疑うのはよそう。
恋次さんや葉子先輩には悪いけれど、お泊りなんてするんじゃなかった。
その日は、久しぶりに彼に抱かれた。
私はいつもにまして声を荒げて彼を悦ばせる。
疲れ果てて眠ってしまった彼の身体に寄り添いながら、私は神様に感謝した。
けれど、私は気づくべきだった。
このとき私の感謝した神が、死神であったことに。