独占したい的な 【完】




「……ちょっと困る、かな」



その視線の先は、床にあって、数週間前に目撃した年下のオトコが脳裏によぎった。

無意識に部屋を見わたして、変わったところがないか探っている自分がいる。




ねえ、全然無関心なんかになれないよ

本当は、人一倍、束縛心が強いんだ

余裕なんかなくて、ただ取り繕ってるだけなんだよ




「李玖くん、あのね」



―――――…もう狡くてもいいや。もう、終わりにしよう。



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