向こう側
そして服のなかに手を入れてくる。

「ちょっ…遠藤さんまって!」

えー!とパニックになりそうなあたしに

「待たない。昨日ほったらかしにされたからな。
…遠藤さんじゃないだろ。美嘉」

耳元で囁くの反則です。

「…武憲さん」

恥ずかしくて小声になってしまったけど、

嬉しそうに笑う彼がいとおしくて

一緒に笑顔になってしまった。

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