気がつけばいつも、キミだけを。

隠し事






いつも通り、歩いて学校に向かっている途中。


河本くんのことを思い浮かべる。



きっと、彼なら私を悲しませたりしないんだろうな。






今日、返事しようかな。



待たせてちゃダメだと思うし。





私はもう決めたんだ。


河本くんと新しく始めるって。







「おはよう」



教室に着いて、クラスの子に挨拶をしながら自分の席まで行く。




そこには待ってましたと言わんばかりに、奏美が私の机に座って待ち構えていた。







< 292 / 391 >

この作品をシェア

pagetop