【完結】Re-love 〜二度目の恋はあなたと〜
「そんなん君もわかってるやろ?僕の杏子への気持ちなんて・・・」
「やっぱり」
「僕は、杏子が生まれてから、15年間、彼女が好きなんや。報われる気配なんて一度もなかったけどね」
堂々と話す隆博に尊敬の念さえおぼえた。
「なんで想いを伝えない?」
聞いてはいけない質問だと思いながらも、気になって聞かざるをえなかった。
「僕らは赤の他人じゃない。
いとこという関係上、冠婚葬祭、諸々の行事で会うことになる、僕が告白して、杏子に気まずい思いをさせるのは嫌やったしな」
随分回りくどいいいい方だったが、いろんな背景を考慮すると、こうなってしまうのだろうか・・・健一はそんなことを分析していた。
「でも、もう潮時やな。僕は、お前・・・いやガッくんなら、杏子を譲ってもいいと思ってた。奴なら、杏子を幸せに出来ると思うから」
ライバルの意外な言葉に何も言うことができなかった。
「・・・・・・」
「だから、泣かせたら僕が許さんからな!」
目の前の男の顔は真剣そのもので、杏子への想いの深さをまざまざと見せ付けられた気がした。
「わかってます」
健一もまた、隆博に負けないくらい真剣な眼差しを向けた。
「・・・じゃあ、杏子をよろしくな」
「はい」
それはまるで新婦の父親と新郎がするような会話だった。