【完結】Re-love 〜二度目の恋はあなたと〜
「付き合ってる?!」
健一は、なんとなく予想していた答えだったが、実際本人達から聞くと驚いていた。
昼食をとるために入ったレストランも昼時とあって満席だったが、偶然席が空いたので座ることができた。
杏子は健一の隣に、佳祐と美穂とは向かい合って座ることになった。
四人は昼食を摂りながら、話を聞いた。
「佳祐、いつからやねん」
「中学の時から」
佳祐の言葉に健一と杏子は「えっ?」と声を上げた。
「杏子、勘違いしてるやろ?付き合ったのは5日前なんやけど・・・」
「俺はずっと美穂が好きやったんや」
そう宣言する佳祐に杏子の目も輝いているように見えた。
―――なに、こいつ佳祐のこと見入ってるねん!
健一は、佳祐を軽く睨み付けた。それに対して、佳祐は余裕の笑みを返してきたので、健一はさらに苛立った。
―――何、笑ってるねん!
そのことより、健一は五日前から付き合っているというのが気になった。
五日前は、ちょうど佳祐が杏子のことを狙うとか言ってた日だった。
健一は思考回路をフル回転させる。
二人が付き合っているということは、二人の目的が自分と杏子をくっつけようとしていることだと確信した。
しかし、杏子の頭の中は謎だらけだったので、核心部を佳祐と美穂にに突き付けようとしていた。
「二人が付き合ってるのはわかったけど・・・なんで私たちがここに連れて来られたん?」
「そ、それはその・・・」
佳祐の言葉が詰まる。
健一、言っていいんか?と佳祐の目は訴えていた。
―――ちょっと待て・・・佳祐が今回俺らを連れて来た理由を話したら・・・俺があいつを好きなことがばれる・・・でもあいつは俺が江坂のことが好きだと思ってるし・・・。
健一は、一生懸命頭の中を整理していたがなかなか片付かなかった。
誰も何も言わないのに痺れを切らした美穂が口を開いた。
「杏子、それはね・・・」
「だぁぁ!!なぁ、岡崎、こいつらにも事情があるんやって!なぁ?」
美穂が全て話してしまいそうだったので、健一は美穂の声に被せるように無理のある言葉を発した。
「だから、その事情を聞こうととしてるんやん」
「まぁ、いいやん。な?行こう!」
無理矢理杏子の腕を引っ張って、レストランを出ようとした。
「お前らが騙したんやから、ここは払えよ!」
振り返って言った先には、笑いながら手を振る佳祐と美穂がいた。