【完結】Re-love 〜二度目の恋はあなたと〜
席に座ると、黒谷が心配そうな眼差しで杏子のことを見ていた。
「大丈夫?何かあったら言ってよ」
黒谷は、杏子に声を掛けた。
杏子は、黒谷がもしかするとノートへの落書きのことを知っているのではないかと感じた。
それよりも、今は、美穂の事情聴取が続くことの方が気がかりだった。
「大丈夫やで」
そう笑顔で返す杏子の姿も黒谷には無理をしているようにしか見えなかった。
―――どう見ても無理して笑ってるやん。眞中健一・・・俺はお前を許さん!
お前のせいで岡崎さんがこんなに辛い思いをしてるんやぞ?
それに・・・杉村・・・お前も最低な女や。岡
崎さんにこんなことをした上、俺にあんなことを言うなんて・・・。
黒谷は平然と座っている杉村の後ろ姿を睨み付けた。
―――俺は、岡崎さんを裏切るようなことなんてできへん・・・。
黒谷は、午後の授業中、昼休みに起こったことを思い返していた。