図書館からはじまる



座りながら、手を繋いでいたが、手が離れて…


太田さんは立ち上がった。


こちらを見ずに言った。


「俺、のっぽさんが好きみたいだ」


「え…」


嬉しい!でも、でも、でも…


「私、太田さんより大きいし、可愛くないし、年上だし…」


「そんなの関係ないよ」


「本当に?」


太田さんは、座っている私の方を向いた。


「お、俺はのっぽさ…いや、瞳子の全部が好きなんだ!付き合って欲しい」


また、胸のザワザワがドキドキに変わった!


「本当に私でいいんですか?」


「もちろん」


私の手を引っ張って抱きしめてくれた。


「こんな私ですが、お願いします」


2回目のキスは、ゆっくり唇が重なった。


そして、3回目、4回目、5回目…


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