図書館からはじまる



三人で飲みに行くのは、2回目で話は弾んだ。


保が誘っても、櫻子さんは誘いに乗らないらしい。


三人なら来てくれると保が喜んだ。


保が、トイレに行っている間櫻子さんが言った。


「宗輔さん、瞳子さんのこと好きなんですね?」


「え?いきなり?」


「どうなんですか?」


「ああ〜」


「あの彼女は?」


「ちゃんと話をして、別れた」


「本当ですか?」


「ああ…」


「私、二人を応援します」


「あ、ありがとう」


「何?何?何の話?」


トイレから出てきた保が会話に入ってきた。


「あなたには、関係のない話です」


櫻子さんは、保に言い放った。


「え〜怪しいな〜宗輔何?」


「何でもないよ」


「男のくせに、女々しいです」


櫻子さんの毒舌に保は、笑顔になった。


「やっぱ、俺あなたのこと好きです」


いきなりの告白に俺は驚いた。


「しつこいです」


櫻子さんの毒舌は続く。


「いつもこれ?」


「はい。そうです」


櫻子さんは、呆れ顔だ。


保は、相当櫻子さんのことが好きなんだな…


けど、櫻子さんも楽しんでるな…


保は、嬉しさの余り酒に酔って寝てしまった。


「なぁ、櫻子さんも結構、保のこと好きだろ?」


「…わ、わかりますか?」


「やっぱり…」


「でも、今の関係が面白くて…
もう少し黙っていてください」


「わかった。保、かなり本気みたいだよ」


「本当ですか?」


「今まで見たことないから、こんな保」


「年の差が少し気になっています…」


「大丈夫だよ。そんなの気にするやつじゃないし…」


「私が気にします」


上手くいくといいなこの二人。




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