秘密が始まっちゃいました。
平野部長の手には小包。着払い伝票がくっついている。


「荒神くんが、なぜか総務部着払いで荷物を送らせたみたいで……」


「まーたーでーすーか!」


私は慣れたとはいえ、苛立ちながら、軽い小包を受け取った。中身は不良部品の返却かもしれない。


「ほら、早くも偵察のチャンスだよ」


芳野さんがからかう。
私はため息をつきながら、一販課の三階のオフィスに向かうのだ。


オフィスに到着すると、奥の島に荒神さんの目立つ姿を発見した。

近付きながらその横に小柄な女子社員がいるのに気付く。

寄り添うように立ち、彼を見上げる女子。
見かけたことがあるとは思うんだけど、営業所の事務方とは何年も会わないこともあるからなぁ。

荒神さんが近付いてくる私に気付き、片手をあげた。


「よ、望月。それ、届いたんだな。アリガト、アリガト」

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