秘密が始まっちゃいました。
「なーにがありがとうですか。どうして、一販課宛にしないんですか!着払いにしといて!」


「だってぇ、俺、いないこと多いし、ここの連中適当だから、荷物とか紛失させちゃいそうで。確実に受けとるなら総務だろ?今日中に不良解析に回したいヤツなんだよー」


「そんな理由ありません!総務を巻き込まない!お金は今日中に払いにくること!」


私がぷんぷん怒っているのも、荒神さんがヘラヘラしているのも、いつもの光景だ。しかし、今日はそこに闖入者が出現。


「荒神さんへの苦情でしたら、私が伺います!」


割り込んできたのは、荒神さんの横にいた小柄な女子社員。
ずいっと前に出ると、ぱっちりおめめを見開いて、私を見つめる。

苦情て……正当な意見ですけど……。


「総務部の望月さんですよね?荒神さんのアシスタントになりました、羽田(はねだ)さつきと申します。
本日付けでさいたま営業所から異動して参りました。今後は何か問題が発生しましたら、私を通していただければと思います!」


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