秘密が始まっちゃいました。
荒神さんは結構本気でくたびれている。もしかすると一日中こんな感じだったのかな。


「すっごく好かれてるみたいですね」


私は茶化そうとにやっと笑って見せる。
荒神さんが困ったように笑った。


「さいたまの頃からなんだよなぁ。まさか、本社まで追っかけてくるとは……」


「いいじゃないですか、羽田さん、若いし可愛いし。好かれて悪い気しないでしょう?」


おっぱいも大きいしね。
なんて心の中で追加してみる。
私の何倍あるんだろう?あのボリューミーな兵器。


「あのなぁ、9歳も年下だぞ。そんな風に見れないって」


荒神さんが呆れたように答える。
ふーん、年が離れてると荒神さん的にはダメなんだ。私とも5つ違いますけど……。


「あれ?望月は今いくつだっけ?」


「29歳ですよ。ちなみに誕生日は5月です」


「あー、5つも違うんだ。ははー、全然そんな感じしなかった!てっきり2コ下くらいかと……」
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