秘密が始まっちゃいました。




金曜日、私はまだむくれていた。生理前レベルで気分がすこぶる悪い。

羽田さんが異動してきたのが月曜、二人が腕組んで歩いていたのが水曜、それから丸2日。私の不機嫌はMAX値のまま。

あー、なんでこんなにイライラするんだろ?荒神さんが誰といたっていい。
羽田さん、変な子だけど悪い子じゃないし、このまま婿入りしたら彼も社長職を継げる。
荒神さん、玉の輿じゃーん、イェーイ!

……だめだ、全然納得できない。


苛立っている最中に、荒神さんからメールがくる。


『今日、どこか時間とれない?夜、六さしは?』


なーんで、この期に及んで私を誘うかな?
羽田さんと腕組んでランチしてろ!
私は即座に返信。


『スミマセンが、お昼も夜も予定ありです』


真っ赤な嘘ですけどー。
でも、これから隣の席の真子を誘うから、厳密には嘘にならない。
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