秘密が始まっちゃいました。
先日と同じ状況に、私はおおいに焦る。

うわああ!早速そんなムードに!?

荒神さんが愛しそうに私の頭のてっぺんにキスをしてくる。


「そんなにカチコチになるなよ!」


「だっだっ……だって……」


緊張し過ぎて盛大にどもる。それがまた荒神さんの笑いを誘うようだ。


「だからさー。……まあ、確かに今日は止める気ないよ。お預け長かったし、やっと俺の方を向いてくれたんだから、もう拒ませない」


荒神さんの言葉の意味するところに、全身が熱くなる。彼を見上げる私の顔もたぶん真っ赤だ。

荒神さんの綺麗な二重の瞳に、涙による充血はもう見えない。
それでも、その視線に不足は感じない。好きな人の熱っぽい視線が私をドキドキさせる。


「日冴、抱いてもいい?」


ストレートな問いに、私は目を泳がせながら、それでも頷いた。

ずっと待っていてもらったんだもん。
彼の気持ちに応えるってそういうことだ。

久しぶりの行為を前に心臓は依然暴れているけれど、彼と触れ合うことに不安はない。
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