秘密が始まっちゃいました。
私は荒神さんの背中に腕を回すと、全力で抱き締め返す。
荒神さんの唇が降ってきた。

身体を冷蔵庫に押し付けられ、荒神さんのキスを味わう。
精一杯唇を開いて、彼の舌を口腔に受け入れた。絡められる舌、歯列を舐め上げられ、下唇に軽く歯を立てられる。
たまんない。
唇から感じる刺激は今まで味わったことのない極上の愉悦。これだけで果ててしまいそう。

私が応えるように舌を絡めると、荒神さんの私を抱く腕に力がこもる。
大きな手で背を撫で上げられる感触にぞくぞくした。

激しくなっていくキスに吐息が弾む。
薄く目を開けると、荒神さんの色っぽい視線とぶつかった。
その瞳が笑みの形に細められる。
ずるい。彼はまだ余裕たっぷりだ。

冷蔵庫を背に、続くキスと愛撫。
彼の唇が首筋を伝って下がっていく。私の身体を愛しそうに這い回っていた手が、丸襟ブラウスの前をぐいっと鎖骨の位置まで押し上げた。


「ッ!!」


あまりに突然のことに私は息を詰める。
< 338 / 354 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop