10年越しの再会

マスク2重装備完了。まずはほこりを掃わくとこからだな、こりゃ。





開始40分___。

「ズッ……やっばりごーなるよねー」

早くも鼻水止まりません。

「バズグにじゅーのいびないじゃんがー(マスク2重の意味ないじゃんかー)」

あーー、目も痒い。てか顔全体痒い。
これはやばいかもしれない。

とりあえず廊下に出る。視界がボヤける。目のかきすぎだろうか。思いのほか腫れてる気もする。

でもこれ終わらないと帰れないし…

少し落ち着いたとこでまた掃除に戻った。

意味ないのはわかってたけど。廊下に出てもこの部屋戻ったら容赦なく襲いかかるほこりたち。

くしゃみは出るわ鼻水たれるわ目は痒いわ。でも帰りたいの一心で掃除した。


でも………そろそろ限界…だなぁ

視界はほとんど霞んでしまって目も開いてるのがやっと。ずっとくしゃみしてたせいか頭がズキズキする。

先生に言ったら許してもらえるかなー
なんかボーッとする。

足に力が入らない。
私の身体は前に傾いた。

『瑞稀っ!!』

瞬間、私の身体は倒れることなく誰かに受け止められた。

「…え?」

『お前何やってんだよ!』

智希?なんでいるの?帰ったんじゃなかったの?

『どうした!!何かあったか?!』

そう言って資料室に入ってきたのは担任だった。

『吉川……お前その顔どうした……?』

顔?そんなひどい顔してる?

『どうしたじゃねぇよ……』

「………ども、ぎ…?」

『こいつがアレルギー持ってんの知らなかったのかよ!自分の生徒だろ!生徒のことくらいしっかり把握しとけよ!』

え?なんで知ってんの?そんな事言った覚えない…よ?

『こいつ一回全く使われてないほこりかぶった所に長くいすぎて倒れたんです。本当、こういうとこ、ダメなんですよ……』

そう言った智希の顔は苦しそうに、何かを耐えるように、歪んでいた。

『すまなかった!吉川、お前の事全然知らなくて。本当、生徒のことくらい把握しとけって、花田の言う通りだ。』

「いいえ…わだしも、最初にいえばよかっだんです…ずみません」

『とりあえず、こいつの目を冷やしてきていいですか?』

『あぁ、頼む』

そう言うと智希はわたしをおんぶした。

はっ!?え、な、なにしてんの!?
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