Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
「少しは落ち着いたか?」


「ん…

ありがと、帰るよ…」

そろそろマユキも仕事から帰ってくるだろうし…


「酒が入ってなかったら、送ってくんだけど…タクシー呼ぶな?」



タクシーを待つ間…


「咲陽ちゃん…

このまま俺に、寄っかからないか?」



どーゆー意味だ?


セージさんを見つめた。


セージさんは、すごく真剣な瞳で…

「俺と付き合わないか?

尚を好きなままでいいから…」




突然の告白に、驚いた…


だけど…


「なんだよそれ…同情か?」


「そんな(同情するほど)暇じゃねーよ。

俺が絶対…忘れさせてやる」

と、優しく、力強い瞳で見つめた。



「すげぇ…自信だな…」

意外にも動揺する自分を、誤魔化すように呟いた。


「自信?
つーより…諦めないって事だよ」



ー自分が一番幸せに出来るって信じて、
奪い取ってみろよ!ー


そっか…

セージさんは、そーゆーヒトだったよな。


でも…


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