マー君2(原作)
ふと視界を遮る陰がある。

一樹はいつの間屋上に入ってきたその影に視線を向けた。

日差しを満面に浴びた青年が立っている。

そいつはニタニタ笑いながら、頭の方に近づいてきて、腰を下ろした。

それでも一樹は上体を起こさず、その影が何か言うのを待った。

「ま〜た柳橋になんか言われたか?」

青年はからかうように言ってきた。

一樹は鼻で笑い同じクラスメートである坂木誠に言った。

「いつものことさ。無知な人間が俺を理解しようともがいただけさ」

誠もそれを聞いて微かに笑う。

「馬鹿な奴で悪かったな」
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