マー君2(原作)
<6>
「それで何言われたんだ?」
休み時間になり、教室に向かう誠に言われる。
一樹は生徒がちらほら見える賑やかな廊下を興味なさそうに歩いていた。
一樹は誠を見ず、左手に並ぶ窓をぼんやり眺めながらぽつりと呟いた。
「別に・・・・・・」
「柳橋はすぐキレるからなぁ、まあ−−」
心配そうに言う誠を置いて、一樹は先に教室に入る。
その後に誠が慌ててついていく。
「おいおい、おいてくなって。柳橋に怒られたからって−−」
「違うな。柳橋は俺のことが嫌いなだけだ。だから、何を言われても気にしていない。それだけのことさ」
一樹は自分の席に向かいながら、後ろをついてくる誠に告げた。
しかし、自分の席には先着がおり、そいつが不機嫌そうに一樹を見ていた。
「ただ、どういう訳か、俺の席にこいつが座っているかは、気にしない訳にはいかないが」
「こいつで悪かったわね」
一樹の席には美代が一樹に体を向けて座っていた。
一樹は美代の目の前で止まり、彼女を冷たい眼差しで見下ろした。
「どうしてお前はいつも俺の席に座ってる。そこは俺が愛用している席で、お前に座る権利など微塵もなく−−」
「それで何言われたんだ?」
休み時間になり、教室に向かう誠に言われる。
一樹は生徒がちらほら見える賑やかな廊下を興味なさそうに歩いていた。
一樹は誠を見ず、左手に並ぶ窓をぼんやり眺めながらぽつりと呟いた。
「別に・・・・・・」
「柳橋はすぐキレるからなぁ、まあ−−」
心配そうに言う誠を置いて、一樹は先に教室に入る。
その後に誠が慌ててついていく。
「おいおい、おいてくなって。柳橋に怒られたからって−−」
「違うな。柳橋は俺のことが嫌いなだけだ。だから、何を言われても気にしていない。それだけのことさ」
一樹は自分の席に向かいながら、後ろをついてくる誠に告げた。
しかし、自分の席には先着がおり、そいつが不機嫌そうに一樹を見ていた。
「ただ、どういう訳か、俺の席にこいつが座っているかは、気にしない訳にはいかないが」
「こいつで悪かったわね」
一樹の席には美代が一樹に体を向けて座っていた。
一樹は美代の目の前で止まり、彼女を冷たい眼差しで見下ろした。
「どうしてお前はいつも俺の席に座ってる。そこは俺が愛用している席で、お前に座る権利など微塵もなく−−」