マー君2(原作)
<10>
なんだろう、このしこりは。
何かが俺の思考の邪魔をする。
一樹は誠と別れた後、自宅近くの小さな公園のベンチで考え事をしていた。
もうすっかり日は沈み、辺りは薄暗い。初夏とあり、まだ日が沈むのは早いが、それでもまだ少し明るい。
それは街灯によるものかもしれないが。
「俺は、何か大切なことを忘れている気がする。あの夢−−」
今朝から何かが変だった。変わらぬ日常、それが何か変なのだ。何が変かはわからないが。
「俺は何をしたいんだ?」
さっき感じた。唐突にだ。自分の存在意義を。何故そう思ったかはわからない。ただ感じたのだ。
「俺は−−」
ふと顔を上げると、目の前に誰かが立っていた。始め誰かわからなかったが、目を凝らすとそれがよく知る顔だとわかった。
「美代−−」
美代が俯きながら目の前に立っていた。下校途中なのか学生服を着ている。彼女は何か言いたそうに靴で地面を蹴っている。
そこで、一樹はため息をつき肩の力を抜いた。
「悪かったな、今日はきついこと言って」
「ううん、いい、んだよ。美代が悪いんだから」
なんだろう、このしこりは。
何かが俺の思考の邪魔をする。
一樹は誠と別れた後、自宅近くの小さな公園のベンチで考え事をしていた。
もうすっかり日は沈み、辺りは薄暗い。初夏とあり、まだ日が沈むのは早いが、それでもまだ少し明るい。
それは街灯によるものかもしれないが。
「俺は、何か大切なことを忘れている気がする。あの夢−−」
今朝から何かが変だった。変わらぬ日常、それが何か変なのだ。何が変かはわからないが。
「俺は何をしたいんだ?」
さっき感じた。唐突にだ。自分の存在意義を。何故そう思ったかはわからない。ただ感じたのだ。
「俺は−−」
ふと顔を上げると、目の前に誰かが立っていた。始め誰かわからなかったが、目を凝らすとそれがよく知る顔だとわかった。
「美代−−」
美代が俯きながら目の前に立っていた。下校途中なのか学生服を着ている。彼女は何か言いたそうに靴で地面を蹴っている。
そこで、一樹はため息をつき肩の力を抜いた。
「悪かったな、今日はきついこと言って」
「ううん、いい、んだよ。美代が悪いんだから」