マー君2(原作)
「それは、俺達の存在が世界の変容に関わっていないからさ。それに現実は変わらないんじゃあない。俺達が変わらないだけだ」

「そうだよね。でも美代はずっとずっとこのままでもいいと思うんだ。

こんな毎日が続いて、皆と一緒にいて、笑って、喧嘩して」

美代はシーソーを揺らしながら、微笑む。

「一樹はどうなの? 皆といて」

「俺か? 俺は−−」

一樹は夜空を見上げたまま考えた。今の生活に。その際昼間の恭介の言葉が蘇る。

−僕らがここにきたのは運命なんだ−

運命−−。

そんなものが存在するのかわからない。

もしあるとしても、これが運命としたら、俺はきっと今の俺に−−。

「俺は−−」
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