太陽のあいつ《完結》
「……何、言ってるんだよ。
そんな訳ないじゃん!
何でそう思うの?」



引きつっている顔が
バレないように、
そのままの体勢で言った。



「だって…。
だってケイタ…。
最近、全然サオリのことを大事にしてくれない」


「大事だよ。
何でそう思うの??
俺はサオリのことが…」



『好き』って言葉を
出そうとしたが、
一瞬アツシの顔が頭を過ぎってしまう。


そして、
斜め45度の空席に、
白のYシャツを着たアツシの余韻を感じた。


でも、
俺は息を呑み、言葉を続けた。
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