太陽のあいつ《完結》
「サオリ、イヤな気持ちにさせちゃってごめんな…」



首を横に振るサオリ。



「サオリ以外を好きになったりしないから、安心しろよ」



俺はウソをついた。


現時点で他に好きな奴は出来ている。


でも…
そんなこと言えない。


誰にも言えない。
だから苦しいんだ。
だから辛いんだ。



サオリの肩越しに見える
アツシの席。


また余韻を感じ、
ウソをつく自分が情けなくて目頭が熱くなった。


俺だって素直に好きって言いたい。


本当の気持ちをアツシに伝えたい。


でもそんなことしちゃいけないよな…


バカなこと考えるのは止めよう…
< 144 / 579 >

この作品をシェア

pagetop